gossypium barbadense
gossypium barbadense、品種:海島綿,エジプト綿,ピマ綿等、繊維長:2.5〜3.8cm以上、花色:淡い黄,クリームホワイト、葉の形:掌形
・アンデス山脈地域に起源を持ち、後に品種改良を経てカリブ海地域やエジプト、エチオピアへ伝わる
gossypium barbadenseの名の由来
名に含まれる”barbadense”は地中海地域の国の1つ、バルバドスを示す。また、バルバドス=”barbados”とは、スペイン語で「髭の生えた」という、現地の草木が生い茂る情景を表した意味を持つ。
それぞれの品種の名の由来
海島綿、別名シー・アイランドコットンはアメリカ西海岸のシー諸島に、
ギザ綿で知られるエジプト綿はアフリカ大陸の北西、サハラ以北の国エジプトに、
ピマ綿はアメリカのアリゾナ州南部、その地で当時から暮らしていたネイティブアメリカンの名と、今も彼らが住み、部族の名が付けられた地域ピマに、それぞれの名の由来を持つ。
繊維の長さが意味するもの
綿花の中でも、繊維長が特別長く育つよう開発されたgossypium barbadense。
この種は、ピマ綿やエジプト綿が生息する地域に見られるように、同じく新大陸(北及び南アメリカ)に広く分布するgossypium hirsutumと比べ、陽の光が豊富な乾燥地帯で育まれる。
そのため、繊維長は最大でおよそ3.8cmを誇り、綿花の種の中でも最高級と呼ばれている。
花の色が意味するもの
淡い黄、或いはクリームホワイトの花弁はあらゆる色の光を反射する色。
その色は花を、過度の光の供給から護り、反射された短波長の紫外線は虫の眼を引きつけ、受粉の媒介者として招き寄せる。
葉の形が意味するもの
いくつかの裂片に別れた葉の形は繋がりきらず、それゆえに入ることを許された切れ込みは風を通し、空気抵抗とそれに費やす力を最小限に留めている。
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