gossypium tomentosum
gossypium tomentosum、別名:ma’o(マオ)、繊維長:1.0〜1.5cm、花色:緑がかった黄(中央部は濃い紫,或いは赤)、葉の形:掌形(表面はビロード状)
・ハワイ島に固有の綿花種で、葉は水をその表面に残すために毛で覆われている
gossypium tomentosumの名の由来
葉を覆う密で柔らかい毛の風合いは、通称ビロードとも呼ばれ、その「羊のように毛で覆われた」質感をラテン語で “tomentosus” と呼んだことが、この名の始まり。
ma’o(マオ)の名の由来
ハワイ語て「緑」を意味する”ma’o”は、花の黄に緑がかった色の様子を表し、
花を絞れば緑色の染料が、
葉を絞れば、そこからは暖かな茶色の染料が現れる。
繊維の長さが意味するもの
南米由来のgossypium barbadense、
インダス川流域やアフリカ南部を中心に広がったgossypium herbaceum、
それらと比べても熱帯の地で、厳しい気温に晒された繊維は短く繊細で、
それでいて、その身体には干ばつを凌ぐために特有の強さ持つ。
花の色が意味するもの
花の中央部、赤や紫色の斑点はアントシアニン色素の色。
その色素は花を、紫外線から護っている。
葉の形が意味するもの
葉を覆う柔らかな毛は、水をその表面に保ち、水分が蒸発する可能性を最小限に留めている。
コメント